島崎登恵一(とえいち)


 妙観派。坊主・三島安一。元禄16年(1703)正月元日権成。元文元年(1736)3月〜6月、4代江戸惣録。

 『表控』では「登江一」。

 最初の江戸惣録であるが、惣録の歴次には江戸惣検校であった杉山和一ら3代を含めるので、島崎は4代目と数えられる。

 前惣検校嶋浦殿享[保]廿一辰二月廿二日隠居ニ付、同三月廿三日始而江戸惣録役嶋崎へ被仰付候、是惣録役の初也

  ―― 『三代関』国会図書館本

 右者前惣検校嶋浦殿享保廿一辰二月廿二日隠居ニ付、同三月廿三日始而江戸惣録役嶋崎え被仰付候

  ―― 『三代関』東北大学本

『徳川実紀』の島崎登恵一

 瞽者島崎惣検校登栄一西城奥医に准ぜらる。

  ―― 『有徳院殿御実紀』 享保14年(1729)4月13日
 島崎検校登恵一始て拝謁す。

  ―― 『有徳院殿御実紀』 享保15年(1730)5月15日


《2013年9月》

検校列伝

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