岩村城とよ


 妙門派。坊主・石原城きう。元禄13年(1700)4月21日権成。 訳有りて座を下り、元禄15年(1702)9月7日、今日の検校となる。

 宝永4年(1707)刊「象戯綱目 巻一」に、当世の将棋上手として名が挙げられている。 同書は往世24人、当世26人の名を記すが、往世の部に石田検校の名があり、当世には岩村のほか、山崎(田川)勾当、與都(谷都)、誰都という名が見られる。 当世26人のうちの4人を当道座中の盲人が占めている。 26人の内訳は、象戯家3人、京都13人、江戸3人、大坂3人、加賀2人、安芸、伊勢各1人で、江戸に関しては3人のうちの2人(岩村検校、山崎勾当)が当道座中の盲人である。

  大阪商業大学商業史博物館 > 将棋展〔解説〕 江戸時代の将棋 4


《2012年5月》

検校列伝

当道