斎藤城れん(じょうれん)


 妙門派。坊主・岩船城泉。寛文12年(1672)正月元日権成。

 貞享4年(1687)刊の『江戸鹿子』に、「北八丁堀同心町 斎藤」とある。


『徳川実紀』の斎藤城れん

 岩船城泉の弟子として将軍の前で琵琶を弾ずる。

 岩舟検校城泉が徒弟斎藤勾当が平家琵琶御聴聞あり。新番頭、同じ組頭、番士、徒歩頭、小十人頭聴聞をゆるさる。

  ―― 『厳有院殿御実紀』 寛文6年(1666)7月18日
 伝通院頓写の時 琵琶弾ぜし岩船検校に銀十枚、犬塚検校に五枚。斎藤勾当に三枚下さる。

  ―― 『厳有院殿御実紀』 寛文7年(1667)2月8日
 岩船・斎藤両検校 平家琵琶御聴聞あり。

  ―― 『厳有院殿御実紀』 寛文10年(1670)10月24日
 * 両検校 = 誤記。斎藤城れんはこの時はまだ勾当。
 夜中岩船・斎藤両検校めして平家琵琶聞召る。

  ―― 『厳有院殿御実紀』 延宝6年(1678)12月19日
 岩船検校城泉。斎藤検校某を御座所にめされ、平家琵琶御聴聞あり。

  ―― 『常憲院殿御実紀』 貞享2年(1685)4月23日


《2012年1月》

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