師堂派2−1


徳島勾当・高山丹一 系

 高山たん一とその弟子たちには平曲家として著名な者が多い。 この系統からは小池ぼん一小寺おん一並川あん一[元和5]、渋谷ちう一[寛永元]、高田きやう一[寛永3]ら、職惣検校を多く輩出している。 前田九一とその弟子の山下五一[寛永21]には門弟が多く、上田りやう一[延宝2]、豊田が一[正徳元]らが、江戸の前田流平曲を継承している。 杉山和一登場以前の当道では圧倒的な力を持ち、その後も大勢力を維持した。 なお、小池の孫弟子の林しん一(服山しん一)[万治2]は、積塔不勤のために不座処分を受け、その後名を改めて帰座したが、悪事を重ねて再び不座となった。 生涯に2度の不座を経験したただひとりの検校である。

徳島 勾当高山たん一本山くん一上田そん一
[元和6]
 

小池ほん一
平野くわん一
[慶安2]
林しん一
(服山〜)
[万治2]×
[元禄4帰]×
 
今枝こん一
[慶安2]
平岡 勾当衣川きし一
[宝永3]
脇沢りの一
[正徳2]
 
渡部せき一
[寛文10]
 

小寺おん一

高田きやう一
[寛永3]
山科しゆい一
[寛文8]
 
桑原いち一
[寛永11]
 
香坂ろ一
[寛永16]
続て一
[元禄3]
勝沢 勾当玉沢けん一
[正徳2]
 
高瀬とう一
[正徳2]

小野崎ごろ一
[享保17]
高野 勾当北爪寿の一
[明和元]
 
浅島き一
[承応2]
森野ろく一
[元禄16]
船戸ぎわう一
[享保2]
 
西尾ほ一
[承応3]
 
前田九一山下五一
[寛永21]
静間りん一
[寛文3]×
 
上田りやう一
[延宝2]
村上まか一
[元禄12]×
 
植村まさ一
[宝永3]
上村じん一
[正徳6]
 

豊田が一
[正徳元]
佐島しかの一
[寛保4]
師堂派2−2
(A)
 
桜川すう一
[延享3]
 
村本じゆん一
[宝暦10]
 
岩井まつ一
[正徳2]

香崎さん一
(永井りやう一)
[正徳6]
永浦かの一
[明和2]
 
山崎つい一
[正徳6]
 
高松お一
[享保19]
 
秋山ごん一
[正徳2]
岸田きの一
(石井きぬ一)
[正徳3]
 
山路ふん一
[正徳2]
藤立 勾当川村しゆほん一
[延享2]
 
村山に一
[貞享5]
松永はい一
[正徳2]

八重崎こよ一
(若山主一)
[享保16]
師堂派2−2
(B)
 
村山ぜ一
[正徳2]
 
藤山ゆき一
[正徳2]
 
浜田やそ一
[貞享5]
浜田もん一
[元禄16]
高山かつう一
(浜田ひやう一)
[正徳5]
 
勝山かつ一
(浜田〜)
[正徳6]×
 
西村りん一
[正徳6]
 
三島やそ一
(三橋弥之一)
[元文元]
 
外山ぎん一
[元禄6]
山田ろ一
[元禄12]
 
関川きそ一
(島宮ぎん一)
[正徳3]
亀崎くわく一
(辰沢〜)
[享保19]
 
杉坂 勾当*阿波
川口直一
[明和4]
 
豊浪やま一
[元禄9]
磯浦りの一
(内山〜)
(山下文一)
[正徳2]
 
武井きか一
(大浜よ一)
[正徳2]
山木つや一
[寛延元]
番場りやう一
[明和2]
 

菊崎きわ一
(〜賀光一)
[安永3]
師堂派2−2
(C)
 
松岡 勾当
桐山ゆん一
[貞享4]
西沢れ一
[元禄13]
 
桐沢めう一
[享保14]
谷浦もふ一
[宝暦9]
谷沢ゆふ一
[宝暦9]
師堂派2−2
(D)
 
大野 勾当水谷たん一
[享保19]
 
都筑かい一
[延享2]
遠山よ一
[宝暦8]
師堂派2−2
(E)
 
*京都
津川つ一
[安永4]
 
宮田 勾当永田そう一
[正徳2]
 
鈴木みさ一
[正徳2]
 
浅田めん一
[承応3]
橋本まつ一
[寛文8]
高坂おつ一
[元禄8]
 
岡島さい一
[承応3]
 
星合ゑつ一
[万治2]
 
吉沢かう一
[万治3]
板花きつ一
[貞享4]
 
川崎きやう一
[寛文元]
大堀ちん一
[貞享4]
伊奈川る一
[正徳6]
 
岡杉 勾当緒方さゑ一
[宝暦8]
山口も一
[安永3]
師堂派2−2
(F)
 
牧野ぞん一
[寛文3]
牧野しゆん一
[元禄9]
牧野ぞん一
[正徳6]
浦井 勾当出田きく一
[延享2]
 

並川あん一
[元和5]
鈴木さん一
[延宝4]
沖山屋一
[延宝4]
中島や一
[正徳2]
大沢 勾当八重崎きさ一
(大沢〜)
[宝暦8]
 
岩島しん一
[天和3]
栗原きせん一
[元禄13]
立花いな一
[正徳2]
栗原なが一
[元文5]
松村いそ一
[宝暦4]

松村まつ一
[明和7]
師堂派2−2
(G)
 
照島なが一
[宝暦5]
師堂派2−2
(H)
 
八重崎もと一
[宝暦13]
 
立花たせん一
[宝暦4]
永岡ほの一
(古野村かず一)
(永岡〜)
[宝暦7]
 
杉永じゆ一
[正徳2]
幾永にわ一
[正徳4]
 
川野 勾当
渋谷ちう一
[寛永元]
 


《2012年10月》

当道系図

当道