住山こん一


 師堂派。坊主・瀧永勾当。寛文4年(1664)7月18日権成。

 貞享4年(1687)刊の『江戸鹿子』に、「馬喰町四丁目  住山」とある。

 箏曲隅山流の創始者と伝えられる。 継山阿一が隅山流の門人であったといわれるが、継山阿一は明暦3年(1657)の権成で、住山こん一よりも早く任官している。 継山阿一が若くして検校となり、それに対して住山こん一は高齢で検校となったとも考えられるが、 住山こん一は権成後20年以上を経た『江戸鹿子』にも名が現われているので、継山阿一の師の隅山検校は、この住山こん一とは別人であるかもしれない。


《2012年5月》

検校列伝

当道