椿一(ちんいち)


 在名不詳。長禄3年(1459)9月12日歿。

 一方流の検校。平曲が隆盛を極めた15世紀前半でも屈指の琵琶の名手として知られる。 『看聞御記』には応永23年(1416)〜永享8年(1436)の期間に登場し、応永23年6月8日には、「椿一検校参る。当時の名望ある堪能の者なり」と記されている。 また、『大乗院寺社雑事記』の康正3年(1457)にも名が見られる。


《2011年7月》

検校列伝

当道